妻の浮気による協議離婚の事例
事件はこうして起こった
A男さんとB子さんとは、結婚12年目になる夫婦で、未成年の子が4人いました。A男さんはサラリーマン、B子さんはコンビニでパートを初めて、1年ほどたったところでした。
そのころから次第にB子さんの帰りが遅くなり、おかしいと思ったA男さんがB子さんのあとをつけると、B子さんはパートが終わった後、同じコンビニの同僚男性のアパートに、一緒に入っていったのでした。そこで、3時間ほど過ごしていたのです。
A男さんは怒り狂い、ファミレスに二人を呼び出し問い詰めると、二人は浮気を認めました。そしてその直後、B子さんは4人の子を置いて家を出ていき、男と同棲を始めたのです。4人の子のうち、一人は深刻な障害を持っていました。
A男さんは一人で、幼い四人の子どもたちを育てていかなくてはなり、さらに世帯の収入も減ったのです。A男さんはB子さんと男性を訴えたいと、当事務所にいらっしゃいました。
事務所としての活動
それまでA男さんは、怒りのあまり、男の勤めるコンビニに押しかけたり、でていった妻に何度も電話をしたりして、何度か警察沙汰になっていました。
当事務所では、そのようなことをすると逆にA男さんに不利となり、相手の男の利益になるだけであることをご説明し、できるだけ冷静になっていただくようお願いしました。
当事務所の説明に、A男さんも納得し、最後にはすべてを任せてくださいました。その結果、提訴から5カ月という比較的短い期間で、ほぼA男さんの希望に沿う形での和解が成立し、訴訟は終了しました。
A男さんはその後、親の助けを得て子育てに奮闘するうちに、新しい良きパートナーに恵まれ、照れ笑いを浮かべながら、当事務所に、再婚のご報告をくださいました。
担当弁護士コメント
前妻の浮気、子どもを置いての家出にあれほど怒り狂い、絶望に沈んでいたA男さんの新しい出発を私たちも心から嬉しく思いました。
これも、早期解決があってこそ得られた依頼者様の幸せと思います。このようなご報告を聞く瞬間は、本当に嬉しいものです。
私たちは常に、依頼者様が再び前を向いて歩きだすためのお手伝いをさせていただきたいと、切に願っています。
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